真っ白けぶろぐ
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ふと気になったので、アニメ「ペルソナ トリニティ・ソウル」をレンタルして視聴しました。
この作品は、ゲーム「ペルソナ3」と世界観を共有しており、その十年後のパラレルワールドという設定らしく、雰囲気というか、キャラの描き方というかそういうのもどことなく3に近しいものがありました。
物語のあらすじは、日本海に面した富山県の新興都市“綾凪市”。10年前から東京の親類に預けられていた神郷慎と洵の兄弟は、兄である諒のいる実家に戻ってきた。
綾凪市ではいくつかの怪奇事件が発生していた。富山湾の潜水艇の中からは乗組員が姿を消し、市内には10年ぶりに無気力症の人々が現れ、何人もの学生が、皮膚の表裏が反転した無惨な死体となって発見された。綾凪警察署長である諒は“ペルソナ”を武器に、秘密裏に一連の事件に関係する組織を追う。慎らもまた事件に巻き込まれていく中で“ペルソナ”を発現させる。
この一連の事件の真相は? そして、三兄弟の運命はどうなっていくのか……。(Wikipediaより)
ペルソナ3の主人公はワイルドという特殊な能力を持っていたのですが、トリニティ・ソウルの主人公の槙はそういう事はなく、多少特殊な能力を持っていますがまあ普通のペルソナを操る訳で、そのせいかバトルシーンを含めイマイチ格好良くなかった所が個人的には不満でした。
まあ兄貴である諒がC.V.子安武人って事もあり、インパクトが強すぎたってのもありますが。
それにあくまでバトルは一要素に過ぎず、メインはペルソナシリーズらしく、複雑な人間関係とミステリアスな事件である訳で、仕方ないと言えばそうなのかもしれませんが。
でも音楽とかも店内のBGMって設定でペルソナ3のものを使ったりとか、オリジナルのものもなかなかスタイリッシュで、アニメの魅力を際立たせてくれてました。
それにキャラクター原案も3、4と同じく副島成記さんを起用しており、忠実に再現している為、なんだか凄い感動的な気分になりました。
特に副島デザインの女性キャラはみんな高校生とは思えない程大人びている為、なんだが二十歳超えた女優さんが演じているのを見ている様な感覚でした。
いやー、これを見てると凄くペルソナ4がやりたくなって来ましたし、ペルソナ3自体のアニメ化も見たくなってきちゃいますね(まあペルソナ3はゲームやストーリーの性質上アニメ化はかなり難しいでしょうが(笑))。
とりあえず、ペルソナ3を今度はコミュALLMAXを目指して久しぶりにやってみようかな。
この作品は、ゲーム「ペルソナ3」と世界観を共有しており、その十年後のパラレルワールドという設定らしく、雰囲気というか、キャラの描き方というかそういうのもどことなく3に近しいものがありました。
物語のあらすじは、日本海に面した富山県の新興都市“綾凪市”。10年前から東京の親類に預けられていた神郷慎と洵の兄弟は、兄である諒のいる実家に戻ってきた。
綾凪市ではいくつかの怪奇事件が発生していた。富山湾の潜水艇の中からは乗組員が姿を消し、市内には10年ぶりに無気力症の人々が現れ、何人もの学生が、皮膚の表裏が反転した無惨な死体となって発見された。綾凪警察署長である諒は“ペルソナ”を武器に、秘密裏に一連の事件に関係する組織を追う。慎らもまた事件に巻き込まれていく中で“ペルソナ”を発現させる。
この一連の事件の真相は? そして、三兄弟の運命はどうなっていくのか……。(Wikipediaより)
ペルソナ3の主人公はワイルドという特殊な能力を持っていたのですが、トリニティ・ソウルの主人公の槙はそういう事はなく、多少特殊な能力を持っていますがまあ普通のペルソナを操る訳で、そのせいかバトルシーンを含めイマイチ格好良くなかった所が個人的には不満でした。
まあ兄貴である諒がC.V.子安武人って事もあり、インパクトが強すぎたってのもありますが。
それにあくまでバトルは一要素に過ぎず、メインはペルソナシリーズらしく、複雑な人間関係とミステリアスな事件である訳で、仕方ないと言えばそうなのかもしれませんが。
でも音楽とかも店内のBGMって設定でペルソナ3のものを使ったりとか、オリジナルのものもなかなかスタイリッシュで、アニメの魅力を際立たせてくれてました。
それにキャラクター原案も3、4と同じく副島成記さんを起用しており、忠実に再現している為、なんだか凄い感動的な気分になりました。
特に副島デザインの女性キャラはみんな高校生とは思えない程大人びている為、なんだが二十歳超えた女優さんが演じているのを見ている様な感覚でした。
いやー、これを見てると凄くペルソナ4がやりたくなって来ましたし、ペルソナ3自体のアニメ化も見たくなってきちゃいますね(まあペルソナ3はゲームやストーリーの性質上アニメ化はかなり難しいでしょうが(笑))。
とりあえず、ペルソナ3を今度はコミュALLMAXを目指して久しぶりにやってみようかな。
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by haku-white-46
| 2010-11-27 20:28
| アニメ
声優の演技力とは、いったい何なのでしょうか。
声優には、当然ながら視聴者に伝える為のファクター、つまり我々が感じ取られるものは「声」の一つしかありません。
なので当然ながら、ある程度の声優さんなら滑舌やら高低の付け方やらの、誰が聞いても分かる部分での演技力(技術力か?)は同じ位になってきます。
なら私たちは、何を以てしてその演技力を評価しているのでしょうか。
それを私は「違和感のなさ→好き嫌い」の順番だと考えています。
まず、その人の演技力に着目するに当たり、多くの人がその演じるキャラクターに合っているかどうかを、つまりはそのキャラクターを演じるに当たってどれだけ違和感が少ないかを考えるでしょう。
演じるキャラクターの多くには事前から、それに対しての先入観、もっと限定すれば固有の「キャラクター性」と言うものが存在しています。
つまり、そのキャラクター性とどれだけ演技が符合しているか、はたまたどれだけ違和感を生み出しているのか、その判断からまず入ります。
そしてその後に至るポイントと言うのは、種々の反論があると思いますが、その声が好きかどうかなのです。
むしろ生理的、感情的な原動力に衝動に基づいた上での合理的批判をする人は、評価に当たってはこれと真逆に、その「声の好き嫌い」から間違いなく入っているでしょう。
演技の善し悪しは十人十色であり、ならば評価する側も結局は、好き嫌いで最終的には評価を下しているのだと思います。
そも、演技に対して感じる違和感の原動力は、この好き嫌いが主たるものです。
好きな声質なら違和感は軽減されるし、嫌いな声質なら違和感は増長されます。
そういう意味での究極の演技力とは、好き嫌いを一切感じさせないフラットな声質の持ち主で、そのキャラクターにピッタリの演技をする事なのでしょうが、だからこそ演技力の境界は実にファジーなのでしょう。
七割の人間に認められればそれは最早、万人に認められたと受け取っても何ら差し支えないかもしれませんね。
演じると言う事はほんと、奥が深く難しいですね。
そんな声優さんは、大変な職業なのでしょう。
アンチになるのは勝手かもしれませんが、コンシューマー精神を全開にするのは止して、まずそこから声優というものを評価して欲しいと思う今日この頃でした。
声優には、当然ながら視聴者に伝える為のファクター、つまり我々が感じ取られるものは「声」の一つしかありません。
なので当然ながら、ある程度の声優さんなら滑舌やら高低の付け方やらの、誰が聞いても分かる部分での演技力(技術力か?)は同じ位になってきます。
なら私たちは、何を以てしてその演技力を評価しているのでしょうか。
それを私は「違和感のなさ→好き嫌い」の順番だと考えています。
まず、その人の演技力に着目するに当たり、多くの人がその演じるキャラクターに合っているかどうかを、つまりはそのキャラクターを演じるに当たってどれだけ違和感が少ないかを考えるでしょう。
演じるキャラクターの多くには事前から、それに対しての先入観、もっと限定すれば固有の「キャラクター性」と言うものが存在しています。
つまり、そのキャラクター性とどれだけ演技が符合しているか、はたまたどれだけ違和感を生み出しているのか、その判断からまず入ります。
そしてその後に至るポイントと言うのは、種々の反論があると思いますが、その声が好きかどうかなのです。
むしろ生理的、感情的な原動力に衝動に基づいた上での合理的批判をする人は、評価に当たってはこれと真逆に、その「声の好き嫌い」から間違いなく入っているでしょう。
演技の善し悪しは十人十色であり、ならば評価する側も結局は、好き嫌いで最終的には評価を下しているのだと思います。
そも、演技に対して感じる違和感の原動力は、この好き嫌いが主たるものです。
好きな声質なら違和感は軽減されるし、嫌いな声質なら違和感は増長されます。
そういう意味での究極の演技力とは、好き嫌いを一切感じさせないフラットな声質の持ち主で、そのキャラクターにピッタリの演技をする事なのでしょうが、だからこそ演技力の境界は実にファジーなのでしょう。
七割の人間に認められればそれは最早、万人に認められたと受け取っても何ら差し支えないかもしれませんね。
演じると言う事はほんと、奥が深く難しいですね。
そんな声優さんは、大変な職業なのでしょう。
アンチになるのは勝手かもしれませんが、コンシューマー精神を全開にするのは止して、まずそこから声優というものを評価して欲しいと思う今日この頃でした。
#
by haku-white-46
| 2010-11-23 22:41
| 声優
伊藤かな恵ちゃんまじカワユス!!!!
まずはこの記事に添付されてる写真を見てくれ。
俺はこの写真を初めて見つけた時、とんでもない体験をしたんだ。
あ…ありのまま あの時起こった事を話すぜ
「おれは携帯でこの画像を見ていたらいつの間にか携帯にこの画像が保存されていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
み た い な (笑)
いやー、最近かな恵ちゃんが可愛いくて仕方がないです。
あそびにいくヨのエリスの演技がはまり役で可愛いかった事からかな恵ちゃんの魅力に改めて気付かされたのですが、この写真を見て改めてファンになりましたね。
確か身長が147センチという合法ロリっぷり。
他にもランドセル画像なんかは「違和感仕事しろ」っていうぐらい自然すぎて怖いほどです(笑)
興味のある方は「伊藤かな恵 ランドセル」でググってみれば恐らくヒットすると思います。
こんなみたくれであの声、しかも邪気のないラジオ等での天然っぷりといい本当に小動物ちっくですよねー
演技の方だって幅広くて、いろんな役もこなせちゃいますし。
きっとかな恵ふぁんだっていう人はたくさんいると思います!
否、いるべきだと思います!!(笑)
今後の活躍がいろんな方面で気になる声優さんの一人ですね。
これからも頑張ってもらいたいです(>_<)
#
by haku-white-46
| 2010-11-22 00:33
| 声優
段々作品の魅力が理解出来てきたので、俺の妹がこんなに可愛いわけがないを購入し、読破しました。
いやはや、今まで読んでいたシリーズもののラノベの新刊を買うことはあっても、新規の開拓は去年の戦う司書か禁書以来でしたので、なんだか微妙な感覚です。
昔はジャケ買いじゃないですが、店員やネットのオススメ作品を既刊一気買いとかしてたのが懐かしいです。
あの頃は掘り出し物を探し当てるのが一番楽しかったなあ。
とまあそれは一旦置いておいて、俺妹の感想でも。
まあ、アニメ化やそれの猛プッシュの意味が分かる内容でしたね。
もちろんそれは悪い意味でも皮肉でもなく、単純に原作力が感じられたという意味で。
とあるサイトで見かけたこの作品を現す文句なのですが「この作品の特徴は、リアルに描かれたオタク描写である」と。
まさにそれに尽きるでしょう。
つまりはより丁寧で、深く、それでいて上手くデフォルメされたオタク描写こそがこの作品の最たる特徴なのです。
そしてそのリアルさというのは、実在する作品の名前等を使ってる――とかではなく、オタク世界の丁寧な常識・モラル・価値観を描いているという事です。
よく一般向けのドラマや小説で描写される、いわゆる極めてデフォルメされた「キモヲタ」ではなく、普通にしていれば別に一般人となんら変わりなく、それでいて自分の趣味にはプライドと若干の後ろめたさを持っている、二次元と三次元の区別がきちんとついた実際数が最も多いリアルな「オタク」をこの作品は描いているんですよね。
特にヒロインの桐乃が「見た目はイマドキの女子中学生、でも本当はアニメや漫画やエロゲが大好きなオタク少女」って所もこの作品のポイントです。
確かにこれだけ聞くと、なんだ乃木坂と一緒かと思うかもしれませんが、あの作品はあくまでヒロインをオタク少女(しかも相当デフォルメされた)にしただけの、あくまで非現実的なただのハーレムストーリーでした。
しかし俺妹は先ほども述べた通り「自分にもし妹がいて、その妹が実はオタク趣味を持っていたら」と思わせるリアリティがあるのです。
なので読者は作品に非常に感情移入をしやすく、それでいて憧れを抱く事が出来るのでしょう。
恐らくこのオタク文化のリアリティは、綿密な調査と考察によって成り立っているのでしょう。
知識の深さや幅広さやからもそれは窺い知れます。
で、それプラスでまあ典型的な、良くも悪くも「ラノベらしい」展開を持ってきているんですよね。
妹がいて、幼なじみがいて、後輩がいて、オタク仲間がいて。
まあ自分はこの作者の別作品を読んだ事はないのではっきりした事は言えませんが、つまり俺妹は、実にティピカルなストーリーを膨大な知識や調査で補っている、もっと分かりやすく、それでいて悪い表現を使って言えば、技術ではなくストーリー重視の作品なんですよね。
そして、それと似たような作品が最近、それも丁度今期アニメ化された作品の中にありましたよね。
そう、禁書目録です。
あの作品も厳密に言えば、自身の知識や情報量をそのまま質に転換させ、それを巧みな展開力で味付けをしている「だけの」作品なんですよね。
つまりこの二作品に共通されて、しかも昨今のニーズに当てはまる点は、「情報量・リアリティ・厨展開」なんです。
情報量はともかく、禁書にリアリティはないだろと思うかもしれませんが、あれは膨大な知識と情報量故にくる感覚の麻痺によって、間違いなくある種のリアリティを作り出しています。
そして厨展開は、今まで触れていませんでしたが、俺妹は主人公の京介が、多少厨チックに描かれており、正直展開等とも合わせて、厨作品と呼んでもなんら差し支えないでしょう。
禁書の場合は作者が書きたい事を書いてたらそれが偶々ニーズに合ったって感じでしょうが、俺妹は狙っている感があるかもしれませんね。テーマがテーマですし。
まあみんな、厨二病だ厨二病だ騒いでいますが結局、厨作品が大好きなんですよね。
まあ、この事自体、私自身もそんな三要素が揃った作品は嫌いじゃないのでいいのですが、そのせいで、なんだか最近ラノベ全体の質が落ちてる様に感じられてしまうのです。
その作品から知識量を取り除いたら、どれだけ勝負出来るんだって作品が溢れている様に感じられてなりません。
禁書や俺妹みたく、徹底的に知識を磨き上げているのはまだいいんですが、中途半端な知識で、大した文章力もない作品が、典型的なラノベらしさを全面に押し出してそれを成立させている。
しかもそれが認められてしまっている現状がどうにも不安でなりません。
大袈裟に言えば、西尾維新の化物語クラスの、知識量は低くても(西尾の場合は全面に押し出していないという意味で)ストーリーと表現力だけで魅せられる作家や作品がどれだけいるか、そういう事です。
自分がラノベにはまったのは涼宮ハルヒがきっかけなのですが、その頃はまだラノベという言葉もジャンルもオタクの間でも一般の間でも広まっておらず、まあ言ってみれば草の根の時期でした。
なので今ほどラノベと一般小説との境界は明確ではなく、それが逆に魅力的な作品を多く産む結果となっていました。
今もその境界は明確ではないと言う人もいるでしょうが、ボーダーライン上の作品によって区別がついたのではなく、いわゆる「ラノベらしい」作品によってその境界が明確になりつつあるのです。
軽い文章、可愛い・格好いい挿し絵、ラブコメ展開、王道的ストーリー。
まあ主観にもよるでしょうが、とりあえず私の考えるラノベらしさとはそんな感じの要素であり、そしてそんなラノベらしい作品が現在はオーソドックスになりつつあり、そのラノベの最端点とも言うべき部分に作品が集まり過ぎているのです。
分かり易くいうと、自分が好きだったラノベの時期では「一般小説かラノベか区別がつかない部類」の作品がオーソドックスであり最も多く、いかにもな感じの「ラノベらしい部類」の作品は少なく寧ろ新鮮に感じる程でしたが、今は「ラノベらしい部類」の作品こそが主力で「一般小説かラノベか区別がつかない部類」の作品の方が新鮮に感じる有り様となっています。
だからこそ私は、冒頭でも話した様に長らく新規開拓をしなくなっていったのですが。
これは正直、由々しき事態です。
このまま行くとラノベというジャンルはいつか死に絶える事になるでしょう。
そして今、講談社ノベルから多く出ている様な作品がメーンとなる、細々としたものとなること請け合いです。
ラノベの最も優れた点は間違いなくその「軽さ」です。
しかしその「軽さ」に依存する事は決していい事ではありません。
ラノベしか書けないのではなく、ラノベも書けるんだという作家さんにこそ、これからは台頭していって欲しいですし、出版社さんもそんな作家さんこそを優遇していってもらいたいものですね。
いやはや、今まで読んでいたシリーズもののラノベの新刊を買うことはあっても、新規の開拓は去年の戦う司書か禁書以来でしたので、なんだか微妙な感覚です。
昔はジャケ買いじゃないですが、店員やネットのオススメ作品を既刊一気買いとかしてたのが懐かしいです。
あの頃は掘り出し物を探し当てるのが一番楽しかったなあ。
とまあそれは一旦置いておいて、俺妹の感想でも。
まあ、アニメ化やそれの猛プッシュの意味が分かる内容でしたね。
もちろんそれは悪い意味でも皮肉でもなく、単純に原作力が感じられたという意味で。
とあるサイトで見かけたこの作品を現す文句なのですが「この作品の特徴は、リアルに描かれたオタク描写である」と。
まさにそれに尽きるでしょう。
つまりはより丁寧で、深く、それでいて上手くデフォルメされたオタク描写こそがこの作品の最たる特徴なのです。
そしてそのリアルさというのは、実在する作品の名前等を使ってる――とかではなく、オタク世界の丁寧な常識・モラル・価値観を描いているという事です。
よく一般向けのドラマや小説で描写される、いわゆる極めてデフォルメされた「キモヲタ」ではなく、普通にしていれば別に一般人となんら変わりなく、それでいて自分の趣味にはプライドと若干の後ろめたさを持っている、二次元と三次元の区別がきちんとついた実際数が最も多いリアルな「オタク」をこの作品は描いているんですよね。
特にヒロインの桐乃が「見た目はイマドキの女子中学生、でも本当はアニメや漫画やエロゲが大好きなオタク少女」って所もこの作品のポイントです。
確かにこれだけ聞くと、なんだ乃木坂と一緒かと思うかもしれませんが、あの作品はあくまでヒロインをオタク少女(しかも相当デフォルメされた)にしただけの、あくまで非現実的なただのハーレムストーリーでした。
しかし俺妹は先ほども述べた通り「自分にもし妹がいて、その妹が実はオタク趣味を持っていたら」と思わせるリアリティがあるのです。
なので読者は作品に非常に感情移入をしやすく、それでいて憧れを抱く事が出来るのでしょう。
恐らくこのオタク文化のリアリティは、綿密な調査と考察によって成り立っているのでしょう。
知識の深さや幅広さやからもそれは窺い知れます。
で、それプラスでまあ典型的な、良くも悪くも「ラノベらしい」展開を持ってきているんですよね。
妹がいて、幼なじみがいて、後輩がいて、オタク仲間がいて。
まあ自分はこの作者の別作品を読んだ事はないのではっきりした事は言えませんが、つまり俺妹は、実にティピカルなストーリーを膨大な知識や調査で補っている、もっと分かりやすく、それでいて悪い表現を使って言えば、技術ではなくストーリー重視の作品なんですよね。
そして、それと似たような作品が最近、それも丁度今期アニメ化された作品の中にありましたよね。
そう、禁書目録です。
あの作品も厳密に言えば、自身の知識や情報量をそのまま質に転換させ、それを巧みな展開力で味付けをしている「だけの」作品なんですよね。
つまりこの二作品に共通されて、しかも昨今のニーズに当てはまる点は、「情報量・リアリティ・厨展開」なんです。
情報量はともかく、禁書にリアリティはないだろと思うかもしれませんが、あれは膨大な知識と情報量故にくる感覚の麻痺によって、間違いなくある種のリアリティを作り出しています。
そして厨展開は、今まで触れていませんでしたが、俺妹は主人公の京介が、多少厨チックに描かれており、正直展開等とも合わせて、厨作品と呼んでもなんら差し支えないでしょう。
禁書の場合は作者が書きたい事を書いてたらそれが偶々ニーズに合ったって感じでしょうが、俺妹は狙っている感があるかもしれませんね。テーマがテーマですし。
まあみんな、厨二病だ厨二病だ騒いでいますが結局、厨作品が大好きなんですよね。
まあ、この事自体、私自身もそんな三要素が揃った作品は嫌いじゃないのでいいのですが、そのせいで、なんだか最近ラノベ全体の質が落ちてる様に感じられてしまうのです。
その作品から知識量を取り除いたら、どれだけ勝負出来るんだって作品が溢れている様に感じられてなりません。
禁書や俺妹みたく、徹底的に知識を磨き上げているのはまだいいんですが、中途半端な知識で、大した文章力もない作品が、典型的なラノベらしさを全面に押し出してそれを成立させている。
しかもそれが認められてしまっている現状がどうにも不安でなりません。
大袈裟に言えば、西尾維新の化物語クラスの、知識量は低くても(西尾の場合は全面に押し出していないという意味で)ストーリーと表現力だけで魅せられる作家や作品がどれだけいるか、そういう事です。
自分がラノベにはまったのは涼宮ハルヒがきっかけなのですが、その頃はまだラノベという言葉もジャンルもオタクの間でも一般の間でも広まっておらず、まあ言ってみれば草の根の時期でした。
なので今ほどラノベと一般小説との境界は明確ではなく、それが逆に魅力的な作品を多く産む結果となっていました。
今もその境界は明確ではないと言う人もいるでしょうが、ボーダーライン上の作品によって区別がついたのではなく、いわゆる「ラノベらしい」作品によってその境界が明確になりつつあるのです。
軽い文章、可愛い・格好いい挿し絵、ラブコメ展開、王道的ストーリー。
まあ主観にもよるでしょうが、とりあえず私の考えるラノベらしさとはそんな感じの要素であり、そしてそんなラノベらしい作品が現在はオーソドックスになりつつあり、そのラノベの最端点とも言うべき部分に作品が集まり過ぎているのです。
分かり易くいうと、自分が好きだったラノベの時期では「一般小説かラノベか区別がつかない部類」の作品がオーソドックスであり最も多く、いかにもな感じの「ラノベらしい部類」の作品は少なく寧ろ新鮮に感じる程でしたが、今は「ラノベらしい部類」の作品こそが主力で「一般小説かラノベか区別がつかない部類」の作品の方が新鮮に感じる有り様となっています。
だからこそ私は、冒頭でも話した様に長らく新規開拓をしなくなっていったのですが。
これは正直、由々しき事態です。
このまま行くとラノベというジャンルはいつか死に絶える事になるでしょう。
そして今、講談社ノベルから多く出ている様な作品がメーンとなる、細々としたものとなること請け合いです。
ラノベの最も優れた点は間違いなくその「軽さ」です。
しかしその「軽さ」に依存する事は決していい事ではありません。
ラノベしか書けないのではなく、ラノベも書けるんだという作家さんにこそ、これからは台頭していって欲しいですし、出版社さんもそんな作家さんこそを優遇していってもらいたいものですね。
#
by haku-white-46
| 2010-11-21 22:46
| 小説
最近スフィアの、特にというかほぼ彩陽ちゃんにはまってます。
いやはや、彩陽ちゃんの歌唱力は図抜けてますね。
声優界では多分声質とかも含めて一番の本格派だと思います。
個人的な主観も多分にありますが、自分は声優界No.1だと思ってますし。
単純にまず声質が本当に綺麗だし、しかもそれを巧みに生かして高低差を絶妙に歌い分けているのは感服の一言です。
声優歌手っていう雰囲気はむしろしなくて、素に他のJPOP歌手よりも断然上手いですよね。
スフィアの曲とかでも彩陽ちゃんのパートになるだけでテンションあがります。
ソロデビューシングルの、君がいる場所もヘビロテ組ですし。
将来的には水樹奈々さまクラスかそれ以上の声優歌手になってもらいたいです。
これからも頑張って下さい。
いやはや、彩陽ちゃんの歌唱力は図抜けてますね。
声優界では多分声質とかも含めて一番の本格派だと思います。
個人的な主観も多分にありますが、自分は声優界No.1だと思ってますし。
単純にまず声質が本当に綺麗だし、しかもそれを巧みに生かして高低差を絶妙に歌い分けているのは感服の一言です。
声優歌手っていう雰囲気はむしろしなくて、素に他のJPOP歌手よりも断然上手いですよね。
スフィアの曲とかでも彩陽ちゃんのパートになるだけでテンションあがります。
ソロデビューシングルの、君がいる場所もヘビロテ組ですし。
将来的には水樹奈々さまクラスかそれ以上の声優歌手になってもらいたいです。
これからも頑張って下さい。
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by haku-white-46
| 2010-11-20 02:05
| 声優
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プロフィール
ただ今受験真っ盛りの高校生です。
二次元、その中でもとりわけアニメがすきで、最近はアニラジにもはまっています。
日々の趣味の中から思ったことを書き連ねて行きたいと思います。
二次元、その中でもとりわけアニメがすきで、最近はアニラジにもはまっています。
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